二代目 桂枝雀 芸論
1990年飛鳥新社 刊「枝雀とヨメはんと七人の弟子」より
落語は自分の楽しみでやらせてもらってるようなものだから、最終的にはお客さんが一人もおられなくなっても、自分でやって自分で聞くのが根本なのだ、それをたまたま誰かが、
「お前さんのやってることは面白そうやないか、私にも聞かせてくれ」と言われたら、
「それじゃ、ちょっとやりましょか」と言ってやるだけなんや、そして面白ければご苦労様でしたということで、なにがしかのお金をいただく、と。
※俺の考える「芸」とは上述の通り。これを逆に「売れよう」から考えると碌な芸にならない。「迎合」「芸合」となる。
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