ドケチ夫婦の大晦日
俺たち”ドケチ夫婦”にとって大晦日に何が大切か?大掃除でもおせち料理でもない。夕方にスーパーで始まる半額セールが最大の関心事なのだ。
問題は、複数のスーパー(店)で同じような時刻に、同じようなことを始めることだ。(もちろん、一切値引きなんてしないという店もある)つまり、何時何分に、どのスーパーに行くか、の選択が難しいことだ・・・というか、運しだいだ。
去年はどこで何時頃何をやった、一昨年はどうだった、を振り返り、じゃあ、今年は何時何分にどこに行こう、と決める。当然のことだが、どこかの店を選べば、他の店は捨てることになる。それでも1時間くらい開始時間のズレがあるかもしれないから、1店目は何時何分にどこの店、次はあの店、と一応決める。
今年のメインは家の近くにあるサミットだ。8時閉店だから、半額セールの最盛期は7時前後だろう。しかし、サミットは売り場ごとに何分かの時間差をつけて五月雨式に半額セールを開始する。上さんが「一番早い売り場は6時から半額セールを始める」と予測を言う。それに従って6時に家を出る。着いたら、すでにデザートの半額セールが始まってた。数分あるいは数十秒出遅れた。何人かの客が我先にデザートをあさっている。あとから首を突っ込もうとしてどこかのおばさんにドつかれる。毎年ながら、殺伐とした、醜い争いだ。俺は戦意喪失して後ろに下がる。上さんは”最前線”に躍り出て奮闘している。
上さんに「俺は魚売り場に行くよ」と断って魚売り場に移動。たらが半額になっているから確保。鍋用だ。買う買わぬかは後回し。とにかく確保しておいてあとで上さんと二人で判断する。
次は肉売場。ここで再びさっきのおばさんにドつかれる。思わず苦笑い。まだ「何百円引き」のシールしか貼られていない。半額にはまだ早い。ただし、このあたりの判断も難しい。欲しいものが半額になる前に何百円引きで売り切れてしまうかもしれない。俺は、半額で買えなければ縁がなかった、とあきらめることにしているから何百円引きでは買わない。
次にパン売り場。上さんの好きなチョコレートの挟まったパンが半額。確保。
上さんの本命は「きんとん」だ。大本命は栗きんとん。栗きんとんは全く値引きする雰囲気なし。豆きんとんには百円引きのシール。おせち売場で上さんと合流。
二人で再び肉売場。ローストビーフ用の牛のモモの塊が半額。確保。上さん、半額セールがまだ始まってないのに何百円引きのシールを細かく価格チェックして歩く。「まだ半額になってないよ」と言うと、「計算違いで何百円引きが、半額より安いなんてことがあるかも」って。
乳製品売場、パン売り場、総菜売り場を見て、再び肉売場、おせち売場と回ってそれでも栗きんとんが半額になっていなければ縁がなかったとあきらめて別の店に行こう、と提案。イチジクの入ったパン、卵焼き、豚肉のロースとバラ肉の詰め合わせなど確保しておせち売場に行くが、栗きんとんには値引きシールなし。
乳製品売場で奇跡が。お気に入りの東京牛乳が半額になっていない・・・上さん「あとでまた来よう。きっと半額になる」とご託宣。数分後に行ったら本当に半額になってた!
ここで支払い済ませて他の店に移動。これが結果的に失敗。次に行った店では全く値引きしていない。40分後に元の店に引き返したが、大本命の栗きんとんは跡形もなし。上さんに言わせれば、栗きんとんは、俺たちが別の店に行ってる間に半額になってすぐ売れてしまった、と。。。
「俺たちも馬鹿だね・・・」と言いながら半額シールを求めてうろうろ歩き回る。時には押し合いへし合いしたりして。これだって、判断力と足がしっかりしてなきゃできないこと。幸せなこと。来年もまた二人で「俺たちも馬鹿だね・・・」と言いながら半額セールめぐりができるだろうか?
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