朝日新聞、絶好調!

次の百年を待つのは幸福か滅亡か AI時代こそ「人間であること」を

と題して以下。>>に茶々を入れた。(でも、進歩一辺倒に疑問を呈する記事を掲載するんだから、朝日も捨てたもんじゃアない、と真面目に思う。ついでに民主主義一辺倒も反省してもらうともっと嬉しい。)


AIの進化は加速している。では、私たち人間の方は、この100年で賢くなったのか。

 この問いに、歴史の目撃者であるノーベル物理学賞受賞者、江崎玲於奈さん(100)は「賢くなった」と断言する。そこに最も貢献してきたのが科学研究だと胸を張る。

  「科学的発見のプロセスは、常に先達の積み重ねの上に、論理的にきちんと整合した形で、革新的な知識が加わっていくもの。言わば、科学には仕組みそのものに『進歩』が内在していると言えるでしょう」

 1945年3月の東京大空襲の夜、江崎さんはアパートを焼け出された。

 その直後には、5歳年上の兄、徹也さんを結核で失った。

 それでも前々年の43年に見つかった抗生物質ストレプトマイシンで、人類は結核の病苦から劇的に解放された。

 「私が子どもの頃には、日本も外国も、とてつもなく貧しい状況が身近にあった。それに比べれば、今なお貧困は残っていますが、生活環境は良くなった。科学は人類を賢く、幸せにすることに貢献してきた。次の100年も前進するでしょう。私はポジティブですよ」

 この100年で科学技術は進歩し、人々の生活水準は上がった。しかし、それは人類が「賢く」なること、「幸福」になることと完全に同義か。

>>同義でない。賢くなくても、便利でなくても、寿命が短くても、幸福ならいい。一方で、「賢く」なった人間は、この「幸福」という定量評価できないものを横において定量評価・比較できるものだけを尺度にして様々なものを評価してきた。核兵器やAIでなく、そういう人間の志向・思考が人間を不幸にして来た。

 1950年代から開発が始まった人工知能(AI)は、便利な「道具」の域を超え、いまや社会の「見えないインフラ」にさえなりつつある。

AIの乱用がもたらすもの 「個々人の思考力は衰えていく」懸念

 しかし、こうした状況に長年、情報科学の研究に携わってきた東京大学名誉教授の西垣通さんは警鐘を鳴らす。懸念するのは、ChatGPT(チャットGPT)のような「対話型生成AI」の乱用だ。

 技術を搭載したアプリケーションの登場で、一般の人も手軽にAIを使えるようになった。だが、便利さから人間社会の方が判断を丸投げし出せば、AIで人類の知能を拡張できても「個々人の思考力は衰えていく」と憂う。

>>思考力、考えるって何か?知識情報を駆使して、「こっちが望ましい」「あっちが正しい」と結論を出すことか?それって、人間を幸福にするか?一方で相変わらず、俺は「人間にとって、自分の頭で考えること=生きること」と頑なに信じる。俺は、「不幸でもいいから、自分の頭で考えたい」と思い込んでいるんだろう。

 対話型生成AIはユーザーの過去の質問の傾向を学び、答えを最適化していく。SNSも相まって、人々が同じような意見ばかりを見聞きし続ける「エコー・チェンバー」に閉じこもるようになれば、異なる意見にも耳を傾け、共通点を探す「民主主義」が成り立たなくなる可能性もある。

>>ここはいかにも朝日。この”民主主義”は米国・民主党のかつての教えだ。米国では、もうオワコンだ。俺の嫌いなインクルージョンだ。そもそも民主主義でなくたって、独裁だって独断専行だって結果的に幸福にしてくれさえすればいい。そして幸福にしてくれなかったら、選挙で別の政治家に取り換えるだけだ。それが民主主義だ。

 また、対話型生成AIを含む第3次AIは「確率的に最も確からしい答え」を出すだけだ。つまり、誤りが含まれる可能性が常にある。AIによって生成された誤情報や意図的に操作された虚偽情報が大量に出回れば、歴史がゆがめられてしまう恐れもある。

 電力消費も課題だ。国際エネルギー機関の2024年の報告書によると、対話型生成AIへの1回の問い合わせは、グーグルの一般的なネット検索に比べて、約10倍の電力を消費するという。乱用は地球温暖化を進行させる。

 とくに情報の質より、人々の注目が経済的価値をもつ「アテンション・エコノミー」に乗っかり、閲覧数を増やす目的で真偽が定かでない情報をAIで大量生成することは「労力と電力の無駄だ」と西垣さんは指摘する。

>>それでは、必死に競争して核兵器を作り、戦争し、プラスチックを過剰に作ることは、労力と電力の無駄ではないのか?もっと昔に遡れば水力や熱を使って大量生産する産業革命がすべての元凶ではないのか?もっと言えば、そんなことをしでかす人類の誕生が地球にとって禍だったのではないか?そんな人類は滅ぶべきではないのか?

科学技術は「もろ刃の剣」 知識量や処理速度ではない「賢さ」とは

 100年前に産声をあげた量子力学は、スマートフォンにインターネットと、私たちの生活を魔法のように便利にした。

 一方で、原子核の分裂を人工的に引き起こすことを可能にし、広島・長崎への原子爆弾投下という悲劇ももたらした。

>>いつまでたっても、便利と悲劇のいたちごっこは続く。便利になるって、「同じ時間でより多くの作業・仕事をこなす、だけど給料はそれほど上がらない」ってことだ。これは悲劇であり、それでも「給料が上がった」とか「成長した」などと喜んでいるのは、笑うしかない喜劇だ。

 世界にはいまなお軍事利用可能な核弾頭が1万発近くあるとされ、ロシアによる「核の脅し」やトランプ米大統領による「核兵器の実験指示」など、核軍縮に逆行する動きも相次ぐ。

 米国の科学者らが公表する「終末時計」の残り時間は今年、1947年の開始以来、最も短くなった。ウクライナやガザの戦争、気候変動、AIの軍事利用やネット上での虚偽情報の拡散……。「やみくもに現状の道を歩み続けるのは、一種の狂気」と警告する。開始時は7分あった地球滅亡を示す深夜0時までの残り時間は「89秒」と、初めて90秒を切った。

 こうした中で今年11月、日本とドイツの物理学会が共同で、物理学の平和利用の推進を誓う「未来への宣言」を出した。量子力学誕生100年の節目に、歴史を省み、未来を担う若者に、気候変動や核戦争など人類の存亡に関わる課題に向き合うよう呼びかけている。

 記者会見で、ドイツ物理学会のクラウス・リヒター会長は「物理学者は科学的観点から核兵器のもたらすリスクを評価できる」「核軍縮は『望ましいもの』ではなく、『人類の生存に不可欠なもの』」と訴えた。日本物理学会の宮下精二会長も、物理学者の使命は「自然法則の発見にとどまらず、科学で得られた知恵を人類と地球を守るために用いることにある」と語った。

 次の100年には、量子コンピューターの実用化が見込まれる。驚異的な計算能力は、人類の課題解決に役立つ可能性もあるが、金融取引の暗号解読や軍事戦術に使われる恐れもはらむ。

 科学技術は両刃の剣だ。必ず「正」と「負」の両面がある。

 気候変動、プラスチック汚染、核戦争……。科学者が「検証」と「反証」を繰り返し鍛錬してきた剣は、人々の欲と恐怖が積み重なって振るい方を間違えば、いまや人類を滅亡させる力を持ちつつある。今後も、その強靱(きょうじん)さは増していく。

>>「いまや」じゃあない。60年前、核兵器が大量につくられた時から人類は「滅亡の危機」だ。山本夏彦さんが思い出させてくれたように「機械あれば機心」ありだ。便利なもの、新しい発明は人間を魅了し、夢中にさせ、次に滅ぼす。「原爆のなかった昔には帰れない」のだ。あきらめるしかない。核軍縮などというイリュージョンに励むことは無駄だ。少なくとも、日本では「ご破算」にならないと革命は起きない。人類滅亡は究極のご破算だ。

考えようによっては、人類は何十年間も核戦争を起こさず滅亡を回避してきた・・・以外に賢いのかも。そして核兵器に替わってAIという人類を滅亡させるかもしれない道具を生み出した。

 だからこそ、国や人種の違いを超えて、科学者も政治家も市民も一体となって、使い方を議論することが今まで以上に重要になる。

 1955年、アインシュタインが亡くなる数日前に署名し、結果的に遺言状のようにもなった「ラッセル・アインシュタイン宣言」は、核兵器に反対し、科学技術の平和利用を訴えるものだ。そこにはこう書かれている。

 「あなたが人間であること、それだけを心に留めて、他のことは忘れてください」

>>「人間であること=機心にとらわれ、滅びに一歩一歩近づくこと」とあきらめ、思考停止してはまずいか?

 科学技術という強力な剣を、人類の幸福のために振るえる「賢明さ」こそが、単なる知識量や処理速度ではない、本当の「賢さ」なのではないか。

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