シンガポール・チキンライス
30年前シンガポールと東京本社を兼務していた。
ホーカーと呼ばれる屋台というかフードコートでチキンライスをよく喰った。価格は確か2~3シンガポールドルだった。当時は歴史的な円高で米ドルが75円、シンガポールドルが60円だったから、150円前後という安さだった。はっきり思い出せないのだが、シンガポールでチキンライスと言えばココナツオイルで炊いたインディカ米に、ローストした鶏やあひるを乗せたものだった。多分、中国・海南が発祥だと思う。
年に2,3回思い出しては食いたくなる。ネットでレシピを見ると、みんなニンニクと生姜を下ろして米と混ぜ、鶏モモを乗せて炊飯器で炊け、と。その通り作る。シンガポールでもそうだったかどうか思い出せないが、これにきゅうりを乗せ、スイートチリソースをかけて食う。
そんなにおいしいものではないが懐かしい。チキンライスを食うためだけに、シンガポールに行ってもよい気がする。相変わらず、ホーカーなんてあるんだろうか?そしてホーカーは相変わらず清潔感がないのか?しかし、ハエや蚊は一切いなかった。不自然だ。国中が殺虫剤づけだったと言われていた。マレーシアのクアラルンプール空港に行って虫が飛んでるのを見てホッとしたのを覚えている。どうやら、シンガポールの思い出がホーカーで喰うチキンライスに凝縮されているようだ。
多分、シンガポールでは今も鶏は100%輸入だろう。米も、野菜や果物も。車すら作っていなかった。水だってマレーシアから融通してもらっている。牛乳や牛肉はオーストラリア、ニュージーランドから空輸。米国産牛肉が高級だった。軍隊だってあることはあるけれど強そうじゃあない。工場で作ってるのは、IT関連製品と石油・化学くらいだった。観光すべきスポットもない。規制を緩和し、税金を安くして会社や人を惹きつけるだけだ。
食料・水・兵力…どうやって国を守るのか?全く分からない。頼りになるのは舌先三寸だけだ。中華系が国を牛耳ってるから、いざとなったら中国とはうまくやれる、と踏んでいるのか?(ただし、前首相であり、息子にその座を世襲したリー・クアンユーは共産主義大嫌いで、共産思想拡散を防止するために輸入される本やCDなどの著作物を厳しく検閲した、と言われていた)。
リー・クアンユーは独裁者だったが、あんまりおかしな政策はなかったし、汚職のうわさもなかった。交通渋滞を防止するため、輸入車には100%?の関税がかけられていたが、これもそんなに違和感なかった。自分が禁煙したからと言って国内で禁煙を強制したのはいただけなかったが・・・
閑話休題:
関税がバカ高くても交通渋滞は起こった。つまり、車というものはコストを変えた魔力・魅力があるということだ。
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