Anything goes

 上さんととんかつ屋に行く。Ella Fitzgeraldの歌が聞こえるが、何という歌か思い出せない。

店を出た後、YouTubeでElla Fitzgerald Song Bookと入れて検索。最初に引っかかったのがElla Fitzgerald sings the Cole Porter Songbookというアルバム。それの2曲目が「当たり」だった。ものすごく早くヒットした。Anything goes という歌だ。

1934年にCole Porterが作った歌だ。Jazz ageとかRoaring Twentiesなどと言われた1920年代の世相の変わりようを歌った。

1920年代は世の中がひっくり返った時代だった。一番の変化は、今まで覇権を握って来たヨーロッパ(イギリス)がアメリカにその座を譲ったということだろう。そしてそれまで是とされてきた帝国が植民地を増やすということが悪となった10年だった。それを知らずに英米の真似をして中国本土に手を出した日本は後に手ひどい仕打ちを受けることになる。

Lady Gaga & Tonny Bennett,Sinatra,Chris Connor…Chris Connorが一番か?歌い方、声質がこの歌に一番合ってる。もちろん、Fitzgeraldもいい。Pat Suzukiという日系歌手のは重い。The Dave Brubeck Quarttet Plays Cole Porterというアルバムは、このAnyting Goesをフィーチャーする。アルバムジャケットにも書いてある。しかし、誰がこんな変てこりんなデザインを思いつくんだろう。1966年発売。こういうジャケット、もちろん大好きだ。ジャケ買いもありだ。演奏もいい。Brubeckのイントロの後始まるPaul Desmondのアルトはかなりいい。


1891年生まれのPoterにとって、1920年代っていい時代だったんだろうか?この歌詞を眺めていると、世の中ひっくり返ってびっくりはしてるが、必ずしも喜んではいないで戸惑っているんじゃないか?

Times have changed,
And we've often rewound the clock,
Since the Puritans got a shock,
When they landed on Plymouth Rock.
清教徒が初めてアメリカに上陸し、プリマスロックに足をかけてショックを受けて以来、時は移り変わり、そのたびに時計は巻き戻された
If today,
Any shock they should try to stem,
'Stead of landing on Plymouth Rock,
Plymouth Rock would land on them.
今や、プリマスロックが清教徒に足をかける時代だ。
In olden days a glimpse of stocking
Was looked on as something shocking,
But now, God knows,
Anything Goes.
昔はストッキングがちらっと見えるだけでもショッキングなことだったが、今や何でもありだ。
Good authors too who once knew better words,
Now only use four letter words
Writing prose, Anything Goes.
かつて物書きはお行儀のいい言葉を使った。今やfour letter wordsしか使わない。
The world has gone mad today
And good's bad today,
And black's white today,
And day's night today,
世界は狂ってしまい、善が悪に、黒が白に、昼が夜になってしまった

When most guys today
That women prize today
Are just silly gigolos
女どもが憧れる男はただのジゴロだ。

And though I'm not a great romancer
I know that you're bound to answer
When I propose,
Anything goes
僕は色恋沙汰ってものを良く知らない。でも僕が君にプロポーズしたら、君は"なんでもありよ”とOKしてくれるってことは知ってる。

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