Slow boat to China

 ふと、Slow boat to Chinaが聞きたくなる。俺が今まで聞いた中で一番はJacky Parisの歌ったヤツ。

早速聞くがあまり面白くない。我がBarry Galbraithがギターで伴奏してるが、Barryもイマイチ。YouTubeで聞き比べると、どうもBing Crosbyが歌ってヒットさせたらしい。Crosbyの方がPairsよりはいい。Charlie Parkerがやっていたのには驚いた。Sonny Rollinsもいい。vocalの中ではElla Fitzgeraldが一番いいかな?

一番印象深かったのはGunhild Carlingというスウェーデン女のやってるdixileland風のヤツ。Carlingのトランペット&ボーカル、クラリネット(男)、トロンボーン(女)、ピアノ(女)、ベース(男)、ギター(男)、ドラムス(男)という構成のセプテット。映像見ないで聴くだけなら結構いい出来。ところが映像見るとゾッとする。だって、誰も笑わないでつまんなそうに演奏するんだもん。coolというよりsquare。あるいは不機嫌。またはロボット。特にひどいのがドラムス。ふんぞり返ってつまんなそうな顔。これじゃあスウェーデン人と付き合いたいという人は少ないだろうなあ。dixielandという「何も考えないでご陽気にパーっとやりましょう」的な音楽とは真逆。彼らだってそんなこたあ分かっているはずだが・・・なんとなく、グレタ・ツーンベリみたいな女を生み育てる国だ、ってことが分かる。

俺も一回スウェーデン人(のやってる会社)を訪ねてストックホルムに行ったことがある。わざわざ日本人に会おうっていうヤツだからスウェーデン人の中でも変わり者だったかもしれないが、会って話していた時にはそんなに違和感はなかった。でも今考えてみると、初対面だからわからなかったけれど理性・理屈が勝ちすぎだったかもしれない。EUなんてのは、「人種や国が違うのに一つの国みたいに」という理想・・・業の否定だ。北欧の、理屈の勝った連中がリードしてるんだと思う。イギリス人がEUを出たくなるのも分かるね。

閑話休題:

ついでにslow boat to Chinaについて調べると、もともとは、ポーカーに弱くて金を取られてばかりの人と「中国行きのゆっくりした船に乗って何日間もポーカーやったら…」ということらしい。「中国行き」に特別な意味は無くてただ「遠いところにゆっくりとカモと一緒に」ということらしい。まあ、こういった原意を「素敵な君と一緒に遠いところにゆっくりと(二人っきりで)行きたい・・・」と恋の歌に変えたわけだが。melting your heart of stoneとあるから、海の上で月の光でも浴びれば君のheart of stoneも柔らかく溶ける・・・つまり、これから口説こうって歌。口説くにはslow boatの上が一番だ、と。Gunhild Carling septetの皆さん、全員heart of stoneの持ち主だ。

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