七年目の浮気

 映画”七年目の浮気”を見る。(1987年にNHKで放送されたのをビデオに撮ったもの)俺の好きなビリーワイルダー監督作品。1950年代のワイルダーは素晴らしい作品を連発した。一番の傑作は「情婦」だと思う。1950年代、アメリカはGreatだった。物質的にはもちろん、文化的にも。

50年代のアメリカ文化を支えたのはワイルダーのようなオーストリア=ハンガリー帝国を逃げ出したユダヤ人だった。(原子力を含む科学技術開発もユダヤ人のおかげで進んだ)ヨーロッパ出身のせいか、ワイルダー作品はアメリカ人女優でなく。ヨーロッパ出身女優を主役にした物の方がいいように思う。オードリーヘップバーン主演の「麗しのサブリナ」「昼下がりの情事」しかり、デートリッヒ主演の「情婦」しかり。

Wikipediaから作品リスト抜粋。(1950年代)

マリリンモンロー主演「七年目の浮気」はイマイチだ。地下鉄の排気口から吹き上がる風でスカートがめくれ上がる、という有名なシーンもあまり感心しない。Wikipediaによると、このシーンが大観衆の前で撮影されるのを見て、夫のジョー・ディマジオが激怒。二週間後に離婚が発表されたとか。モンローはディマジオとの結婚生活が破綻し、調子が悪かったようだ。この映画ではあまりきれいに見えない。

この映画で一番面白かったのは、主人公の男が不倫する妄想に取り付かれ、波打ち際で不倫相手(確か秘書だった)とキスするのを想像するところ。それが 1954年アカデミー賞を取ったFrom here to eternity(地上より永遠に)という映画で有名になった、兵士が上官の奥さんと不倫するシーンのパクリなのだ。(以下、From here to eternity)のキスシーン。
俺はたまたま最近、この映画も見ていたからピンときた。






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