七年目の浮気
映画”七年目の浮気”を見る。(1987年にNHKで放送されたのをビデオに撮ったもの)俺の好きなビリーワイルダー監督作品。1950年代のワイルダーは素晴らしい作品を連発した。一番の傑作は「情婦」だと思う。1950年代、アメリカはGreatだった。物質的にはもちろん、文化的にも。 50年代のアメリカ文化を支えたのはワイルダーのようなオーストリア=ハンガリー帝国を逃げ出したユダヤ人だった。(原子力を含む科学技術開発もユダヤ人のおかげで進んだ)ヨーロッパ出身のせいか、ワイルダー作品はアメリカ人女優でなく。ヨーロッパ出身女優を主役にした物の方がいいように思う。オードリーヘップバーン主演の「麗しのサブリナ」「昼下がりの情事」しかり、デートリッヒ主演の「情婦」しかり。 Wikipediaから作品リスト抜粋。(1950年代) 1954年 麗しのサブリナ - Sabrina (脚本・監督・製作) 1955年 七年目の浮気 - The Seven Year Itch (脚本・監督・製作) 1957年 翼よ! あれが巴里の灯だ - The Spirit of St. Louis (脚本・監督) 1957年 昼下りの情事 - Love in the Afternoon (脚本・監督・製作) 1958年 情婦 - Witness for the Prosecution (脚本・監督・製作) 原作: アガサ・クリスティ 戯曲『 検察側の証人 』 1959年 お熱いのがお好き - Some Like It Hot (脚本・監督・製作) 1960年 アパートの鍵貸します - The Apartment (脚本・監督・製作) マリリンモンロー主演「七年目の浮気」はイマイチだ。地下鉄の排気口から吹き上がる風でスカートがめくれ上がる、という有名なシーンもあまり感心しない。Wikipediaによると、この シーンが大観衆の前で撮影されるのを見て、夫の ジョー・ディマジオ が激怒。二週間後に離婚が発表されたとか。モンローはディマジオとの...