パワハラ防止、落語界も急務 弟子が師匠を提訴、一部認める判決確定

 朝日新聞デジタルに以下:

>>Workeism、ここに極まれり、だ。これをきっかけにお笑い界ではパワハラセクハラ騒ぎが盛り上がるだろう。俺はいつもと同様「俺が現役時代の時のことじゃなくてよかった」と思い、日本でもそろそろトランプやイーロンマスクみたいに反Workeismをでかい声で訴える人が出てこないか???と願うだけだ。

>>パワーハラスメントを受けたとして、ある若手落語家が、師匠に損害賠償を求める訴訟を起こした。裁判所は一部の行為をパワハラと認め、9月に判決が確定した。落語界では「師匠に理不尽なことをされても我慢するのが当然」という風潮があったが、2人が所属する落語協会(落協)は再発防止のためのコンプライアンス研修などに乗り出している。

 ■続いた「我慢」の風潮、移籍にも壁/講習会、相談窓口設置 協会は対応乗り出す

 2022年10月。「三遊亭天歌」を名乗っていた吉原馬雀(ばじゃく)さん(42)は、師匠(当時)の三遊亭円歌さん(65)を相手取り、300万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。

 馬雀さんは、10~22年に▽楽屋に不在だったとして頭を平手打ちされた▽着物が洗われていないとして暴力を振るわれた▽「視界に入るな」と激高された――などのパワハラを受けたと訴えた。

 円歌さん側は、頭をたたいたり怒鳴ったりしたことはおおむね認めたものの、円歌さんが怒った理由や2人の関係性などを考えれば、賠償金の支払いを命じられるほどの不法行為とまではいえないなどと主張した。

 今年1月の判決は、平手打ちといった暴力や暴言など、馬雀さんが訴えた内容の一部を、「社会的に許容される範囲を逸脱」しているなどとして、パワハラにあたると認定。円歌さんに80万円の支払いを命じた。落語界の師弟関係について「師匠の優越的立場を背景とする歴然たる上下関係」が存在しパワハラが生じる可能性をはらんでいるといえる、と指摘した。ほかの行為については具体的証拠がないなどとして違法性を認めなかった。

 円歌さんは東京高裁に控訴。馬雀さんは付帯控訴し、6月に控訴審が始まった。だが9月1日付で円歌さんが控訴を取り下げ、裁判が終結した。弁護士は取材に「(円歌さんは)訴訟は弟子が起こしたもので、自分が原因となっていることに違いなく、これ以上裁判が長引き世間や落語協会に迷惑をかけたくないと考えた」と答えた。

 落協によると、所属する落語家が「師匠にパワハラを受けた」として訴訟を起こした例は、他には把握していないという。

 馬雀さんは「自分の人生を証明する闘い」だと覚悟を決め、提訴したと語る。

 当時は入門13年目の二つ目で、真打ち昇進は間近。他団体に移ると前座からやり直すことになるため、落協内で師匠を替えたかったが、壁は高かった。

 落協によると、明文化されていないが、師匠が認めるか破門すれば協会内で移籍できる。ただ、馬雀さんは自分を破門するよう円歌さんに求めたが、なかなか応じてもらえなかったという。破門された後、落協所属の吉原朝馬さん(75)に声をかけられ昨年再入門。今年、真打ちに来年昇進することが決まった。

 朝馬さんは、師匠に殴られて入院するなどしてやむなく廃業する若手を何人も見てきたという。「一部で一線を越えた教育や指導が続けられてきた。パワハラが当然とみなされる風潮はおかしい」と話す。

 落協は、「師弟関係の問題には直接介入できる立場にはない」との立場だが、22年からハラスメントに関する講習会と相談窓口を始めた。馬雀さんからハラスメント対策を求められたことを受けた対応だという。

 講習会は同年12月に初実施。今年2月の2回目は会長や若手真打ちら約20人が、どんな行為がハラスメントにあたるかなどを議論したという。相談窓口は事務局に設置。必要に応じて顧問弁護士ら専門家につなぐという。

 東西の演芸事情に詳しい演芸プロデューサーの宮岡博英さんは「パワハラに厳しい目線が注がれる時代になったことで、落語界でも告発が出てきた」。芸を磨くために厳しい指導も必要で、線引きが難しい例もあるとみるが、弟子が柔軟に移籍できるような仕組みも必要だと提案する。(井上秀樹、土井恵里奈)

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