嗚呼、ボッチャ

 夜を徹してパリ・パラリンピックのボッチャを見る。団体戦の準々決勝対ブラジル戦で第6エンドの最終投球まで3点差で負けていたのを杉村がジャックボールに当てて動かして奇跡的に同点に追いつき、タイブレークで逆転勝利した。野球で言えば、9回裏にスリーランホームランで同点で追いつき、延長戦に持ち込んでサヨナラ勝ちしたようなもんだ。

ただし、これが最高のプレーで、明け方に放送された準決勝の対インドネシア戦では日本チームに冴えたプレーは見られず、9:0で完敗。日本は3位決定戦に。手も足も出ません、という負け方。

個人戦では杉村はメダルを取れなかった由。

3年前の東京パラリンピックのときは、たまたま日本チームや杉村の調子が良かったのか?それとも他国が強くなったのか?

「なあ~んだこんなもんか」というのが正直なところ。そして「これじゃあ、ボッチャ人気は盛り上がらないなあ」と思う。残念だ。メディアの扱いも少なくなるだろう。

せめて団体の3位決定戦で派手なミラクルプレイで勝たないと・・・それから、解説者は、東京の時の方が断然よかった。捨身と言うか、「ボッチャ人気を煽ってやろう」という覚悟が感じられた。

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団体戦3位決定戦(対韓国戦)で杉村は絶好調に戻った。解説も「ビッタビタ」が出て良くなった。杉村のアイデア・指揮で広瀬、遠藤がルートを空け、杉村が決める。声掛けや言葉でのコミュニケーションはもちろんだが、俺は三人がそれぞれの能力、長所弱点、くせを熟知していて何も言わなくても状況変化に応じて「次に何をすべきか」という自分の役割が分かることが日本を”チーム”にしていた、と思う。

握力が4キロしかなくて握りを繰り返し確認し、素振りも多い杉村。残り4秒でも素振りなしですぐ投げる遠藤。持ち味が存分に発揮された。

チームプレイの素晴らしさはミラクルだった。ボッチャ人気も首の皮一枚でつながった。



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