マッカーサーの間違い

 占領軍の親玉として日本に乗り込んで来たマッカーサーは

①もう戦争はこりごり

②狂気の日本ですら降伏したのだから核兵器の戦争抑止力は絶大。もう戦争はできなくなった。

と考え、日本の戦争放棄を考えた・・・らしい。

今思えばつまらない理想主義の憲法9条だが、1949年にソ連が核兵器を手にするまで(アメリカが原爆を独占しているあいだ)は現実的であった。アメリカに逆らえる国はなく、アメリカの掲げる理想に楯突く国もなかった。(従ってアメリカの逆鱗に触れる戦争も起きなかった)しかし、ソ連が原爆を手に入れてからは、平和憲法は「つまらない理想」になった。通常兵器による戦争が再開した。朝鮮戦争以来、日本はアメリカから何回か再軍備を持ちかけられたが、そのたびに断って来た。

朝鮮戦争の時の吉田茂が断ったのは俺にも想像できる。「マッカーサーさんよ、アンタに言われて戦争放棄したんだぜ。その舌の根も乾かないうちに再軍備はないだろう!」だ。

ベトナム戦争がアメリカの予想に反して長引いた時、つまり1960年代後半にもジョンソンあるいはニクソン大統領から佐藤栄作は再軍備してベトナム戦争に協力しろ、と言われたはずだ。日本経済は成長軌道に乗ってたから経済的には不可能ではなかった。やむなく?自衛隊の戦力強化とアメリカ軍の自由を邪魔しないようにして誤魔化したということか?佐藤栄作は再軍備のため憲法改正しよう、という発想はなかったような印象だ。

湾岸戦争、台湾有事・・・アメリカに何か言われるたびに時々の首相は憲法9条をないがしろにしてきた。日米関係はその繰り返しの歴史だ。

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