レモンクリームパイ
1983年に発行されたnon・noケーキ・ブック。上さんが買ったものだと思う。これにクリスマスプディングが出ていて、一時クリスマスには関係なくよく作った。アングレーズソースという卵の黄身と牛乳で作ったソースをかけて食うのだが、そのソースが実にうまかった。最近、このプディングを作らなくなってこのケーキブックもしばらく見なかった。しかし、そもそもなんでクリスマスプディングなんて代物を作ろうと思い立ったのか?思い出せない。
3年前、冷凍パイシートを大量に買って消費しないまま期限切れとなって久しい。上さんからパイを作るように言われ、タルトタタンを作ろうかと思ったが、りんごの季節でもなし、なんとなく気乗りしない。今まで作ったことのないパイを作るべく、久しぶりにこのnon・noケーキ・ブックを見た。なぜかレモンクリームパイが目に付いたので作ってみた。アップルパイなどはパイシートを型に敷いて、上にフィリングをのせて焼く。ところが、このパイは型にパイシートを敷いて何も乗せずに「空焼き」し、その上にレモンクリームと卵白で作ったメレンゲをのせて再び焼く。この「空焼き」が難しい。ものすごく膨れる。ものすごく膨れるから20分の焼き時間を15分くらいでストップした。それが失敗の元で、その後レモンクリーム、メレンゲをのせて焼いたが、生地が生焼けで切ることも難しい。しかし、レモンクリームはうまかった。
口惜しいから2度目に挑戦。パイシートの空焼きをどうするか?生地をリーフパイみたいな形にして焼いて、これとは別にクリーム・メレンゲだけを焼いてディップして食うというアイデアも出たが、やっぱりパイシートをタルト皿に敷いて空焼きすることに。面倒だから予熱の要らないアラジンのオーブントースターで焼く。入念にフォークで穴をたくさんあけたがダメ。かなり膨らむ。まあいいかと、ともかく20分焼いて、皿と生地の間にナイフを入れて持ち上がること、つまり生焼けではないことを確認。卵の黄身、砂糖、コーンスターチ、お湯を、だまが出来ないようゆっくりへらで混ぜながら加熱して粘り気を出したところにレモン汁・バターを入れたレモンクリームを作って焼いたパイ生地の上にのせる。その上に白身を硬めに泡立てたメレンゲをのせてアーモンドスライスをふりまいて6,7分焼く。メレンゲはフワフワでゆすればユラユラ揺れる。
これが実にうまい。見た目はイマイチだが、パイ生地もサクサク、クリーム、メレンゲは相変わらずおいしい。見た目をよくすればワンピース700~800円で売れそうだ。
次の課題はパイシートのつなぎ目問題だ。焼くとつなぎ目が離れてしまう。あと1回挑戦すると、パイシートの在庫も大分少なくなる。
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