沈香も焚かず屁もひらず

 会社に入ってすぐ、上司の部長が「沈香もたかず屁もひらず」という言葉を吐くのを聞いた。即座に意味は解らなかったが、「最近の新入社員は覇気がなく悪さすらしない。良くも悪くも会社に残るような何かをしでかせ。」といった意味だったようだ。「屁もひらず」もおかしかったが、「じんこう」も意味不明だった。

沈香とは「水に沈むほど重い木」つまり、「何らかの理由で樹脂が沁み込んで水に沈むくらい重くなった木の一部分」といった意味だ、ということを今日知った。その樹脂に、いい香を放つものがあって、そういう樹脂の沁み込んだ木片を沈香と言うのだ。

沈香は日本では取れないのだから、沈香を加熱して香を楽しむというのも外来のモノだろう。(仏教と一緒に伝わって来たとか…)だが、香道と称して加熱道具やら沈香の切り端の形状・サイズ、香りの嗅ぎ方(聞き方)・・・を昔ながらかつ几帳面に形式を決めてそれを律儀に守るなんてことを長年にわたり続けているのは日本人だけではないか?


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