I've got you under my skinを聞き較べる

Frank Sinatraが1956年のCapitol盤で歌ったこの歌、

use your mentality

wake up to reality という変わった歌詞と

under my skinのunder(ʌ́ndər)ərの、日本人には難しい「あ」と「う」が混ざったような発音が頭のどこかに残っていて思い出すことがある。

Wikiってみると、この歌は1936年Cole Porterの作詞作曲。Wki記載の紹介に従ってCab Calloway,Judy Garland,Bing Crosby,Peggy Lee(アルバム”Black Coffee”に収録),Dinah Washington(アルバム”With Clifford Brown”に収録),Ella Fitgerald,Helen Merrill,Mel Torme,Julie London(With the Bud Shank Quintet)・・・そしてFour seasonsのカバーを聞く。それからTony Bennett&Lady Gaga、日本人のmayumi・・・次々にYouTubeで聞く。

Peggy LeeとDinah Washingtonのカバー(歌)は有名なアルバムに入っていて俺もそのアルバムをもっているのだが、全く認識していなかった。

Peggyの歌のあとのJmmy Rowlesのピアノ、Julie Londonの歌のあとのJoe Passのギターが良かった。Helen Merrillもいい。EllaやTormeも彼等らしい歌声。Four seasonsってポップスグループ(1966年録音)。Fifth DemensionのUp,up and awayを思い出させるアレンジ。

歌としてFrank Sinatraと同じくらい良い、と思ったのはTony Bennett&Lady Gaga。これも多分DVD持ってるが二人で仲良く歌ってる動画を見ながら聞くと最高。二人とも歌がうまい。1926年生まれのTonyは録音の時、90歳くらいだったはずだが、衰えを感じさせない。(Tonyの発声、歌い方は元々、年取ってもそれを感じさせないモノだ)Tonyは好々爺、Gagaはそのお爺ちゃんが大好きな孫、みたいな感じがする。或いはGagaのTonyに対するリスペクト。

mayumiさんは発音がちょっと気になる。日本人だなぁ、と思わせる。ただし、歌声、歌い方は悪くないと思う。ブレス、切り方が変わってていい。

さて、ərの英語ネイティブの発音を聞き較べると、「う」に近い人と「あ」に近い人がいる。同一人物でも初めは「あ」に近く、後は「う」に近いという場合も。

use your mentality、wake up to realityの部分をSinatraみたいに力を入れて歯切れよく歌う派と、流して歌う派が。そもそもmentality,realityなんて言葉、流行歌(演歌と言ってもよい)にはふさわしくない硬い言葉。他の歌でこれらの言葉が使われているのを知らない。mentalityは精神力、知的能力ってな意味か?use your mentalityで「頭使えよ」、wake up to reealityは正しく「現実に目覚めよ」だ。いずれにしても流行歌の歌詞にはふさわしくない。その違和感と「バカと言われてもいい、叶わぬ恋かも知れないけど頑張ろう」といった気持ちを、Sinatraは力を入れて歯切れよく歌うことによって表したように思う。TonyもSinatraに近い歌い方。硬くて力が入ってる。 Gagaはこの部分をフェイクを入れながら声を張って歌う。いいなあと思う。

Tony とGagaの動画を見ていると、心が温まる。音楽っていいなあ、とも思うし、ついでに「アメリカっていいなあ」とも。この歌、「こんな人に惚れちゃあいけないんだけど、どうしても・・・」という歌なんだけど、この二人を見て聞いていると、そんなのは関係なく、ただほほえましく、温かく感じ、「歌うまいなあ」と思う。大体、こんな歌、ジジイと孫が仲良く歌う歌じゃない。

閑話休題:

5,6年前だと思うが、加賀温泉郷に「レディカガ」と名乗る女性グループがあることを知って面白がったことを覚えている。レディ加賀でWikiってみたら、なんと彼女らをモチーフに映画が作られ、最近公開されたと。


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