篠田正浩「身捨つるほどの祖国はありや」

 マッチ擦るつかの間海に霧ふかし 身捨つるほどの祖国はありや 寺山修司が東北の田舎から忽然とすっかり死語となっていたはずの「祖国」を引っ提げて現れ、全身で私は反応した。

60年安保の直後の1961年1月17日、任期を終えたアイゼンハワー大統領が議会での告別演説で、第二次世界大戦後のアメリカには国防の名のもとに軍需産業が興り、巨大な軍事費の支出がもたらした軍産複合体がアメリカの民主主義を脅かしていると発言した。軍産複合体はアメリカが経験したことのない権力になりつつあると。この異形の権力をかかえたアメリカは、腐敗したフィリピンのマルコスやベトナムのゴ・ディン・ジェムら独裁政権を反共ということで援助した前歴がある。そして大量殺りく兵器を保持しているという虚報をかざしてのイラク戦争である。

《アメリカから見れば日本の政治家は独裁せず「民主主義」と言い張るけれど、腐敗の具合はマルコスやゴ・ディン・ジェム並みだろう。》

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