新幹線停電事故に思う

 新幹線の架線が垂れて、そこに新幹線が来て停電になったという”1次災害”は、目視検査のミス(=判断ミス)だ、と片付けられそうだ。俺が気になるのはその復旧に当たった工事作業者が電気を切らないまま作業しようとして感電したことだ。一言で言って「当たり前のことが当たり前にできない」で起こった事故のように思われる。百歩譲って通電したまま工事するとしても、当然、危険作業であると意識してそれなりの特別な予防措置をするはずだ。

俺が気になるのは山口周に代表されるような「辛い仕事なんかやめちまえ」という考えが蔓延していないか?ということだ。鉄道の保全点検作業なんて辛い仕事だろう。辛かったらやめちまえ、という考え方では点検や保全工事は誰がやるのか?辛い訓練を受けないで「当たり前のことが当たり前に」できるか?当たり前のことを当たり前にできるようになるには、つまらなくて辛い基礎訓練を繰り返すしかないのではないか?スポーツのトレーニングと全く同じだ。

山口周流の考え方は工事や製造の現場では全く浸透していないことを祈る。

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