渡辺靖 「アメリカン・センター」を読む

 渡辺靖著「アメリカン・センター」(岩波書店)を読んだ。アメリカは他国に反米感情を持たれないように、できれば追随してもらえるように、メディア、エンタテインメントその他を使ってプロパガンダ・洗脳してきた、という話。それが時代の流れに沿ってどう変遷してきたかを述べている。それはそれで面白いのだが、最後に

アメリカには自らを批判できる「器の大きさ」や「自省力」があり、それこそがアメリカの魅力や活力の源泉である  というくだりがある。

筆者はこれを言いたくてこの本を書いたのではないか?俺も全く同感。さまざまな間違いをし、大統領も悪いことをする。それを隠さずさらけ出して自省する。ケネディー暗殺事件みたいに全貌・真相がわかる証拠・資料がなかなか公開されないケースもあるが、それだって永遠に隠されるわけではなく、いつか全てが公開されるだろう、という期待が持てる。間違えたらさらけ出し、自省して出直す、これがアメリカ人を支えている信仰だろう。一人一人の信じている宗教とは別に、アメリカ人共通のアメリカ教とでも言うべきもの。DNA。これさえあればGreatでい続けられるかもしれない。これがなくなったらアメリカではなくなる。移民が寄り集まってできた人工国家だからできること。分断しそうになっても、まだ、この信仰(一線)で結びついているのかもしれない。逆に言うと、これがなくなった時は、アメリカ分断・空中分解の時か?

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