会社とは何か? その5 ④ 鵜沢戸久子さんの教育論
④ 鵜沢戸久子さんの教育論
最近、自分が100人以上の部下を抱えていた時どう評価・教育していたかを振り返る機会があった。結局、俺は“教育”することには絶望していたように思う。と、ここまで書いて教育って確か「“その人の持っているものを引き出す”とかなんとか言う意味だったな」と思ってネットを当たったら、鵜沢戸久子さんという英語教育をしている人のブログにヒットした。(”戸久子“ってなんて読むのかな?)鵜沢さん曰く、
(前略)講師の指導で一番難しいのは「親切に何でも説明して教える」ことが実は生徒にとって最悪だ、ということを理解してもらうことです。人間は究極自分の頭で考えて納得したことしか使えません。だから世の中にこんなに「いい先生」があふれているのに、勉強が出来なくて悩んでいる生徒がたくさんいるのでしょう。なんでも教えてしまう講師に手を焼いていて、ふと、もしかしたら明治の初め、educationを日本語に訳した時に「教育」という言葉を当てたから、日本の教育はこんなに一方通行に先生から生徒へ知識を伝達する教育になってしまったのではないか、と思いつき、ネットを探したら大変啓発的な論文に出会いました。職業能力開発総合大学校の田中萬年先生の、「Educationは教育ではない」という文です。(略)educationの語源は「引き出す」ということであり、我々の仕事は無知な子供に知識を教え込むのではなく、無知どころかすでに脳の無意識層に無限の知識をもっている子供の脳を鍛え、それらをうまく引き出せるように仕向けることだと改めて痛感しました。福沢諭吉がeducationに「発育」という言葉を当てるべきだと書いているそうで、さすがです。(後略)
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