志麻さんの料理番組

 「予約の取れない家政婦」で有名になったタサン志麻さん出演のNHK・きょうの料理「夏のお助けごはん」を見る。NHKの「きょうの料理」と「きょうの料理ビギナーズ」とBSフジ「植野食堂」はできるだけ録画する。当たりの確率はかなり高く、保存して料理の参考にすることも多い。ただし、昨年来の志麻さん番組はスカイツリーの見える河原の近くと思しきぼろ家(古民家?)にカメラを入れ、旦那の主夫・ロマンや子供を出演させるに及び、俺は料理番組というより家族・夫婦のドキュメンタリーを見るつもりで見ている。

ロマンも面白いし、二人の関係(性!)*1も面白い。子供もかわいい(混血だから*2)。

今回の「夏のお助け…」も予想通り、料理としては参考にならない。作ろうとは思わない。日本人向きではないように感じる。しかし、相変わらず旦那も子供もよい。今回は志麻さんのお母さんまで登場(スチール写真だったが*3)。ますます「ファミリーヒストリー」風になってきた。2,3年前の「きょうの料理」での原大策アナと志麻さんの掛け合いは料理番組としても面白かったなあ。

しかし、いつまでスカイツリー近くの(つまり、墨田とか江東とか台東区といった決してブランドの高くない街の)それも古民家みたいなボロ屋に住み続けるのだろう?あんな貧乏たらしい家にカメラを入れるって日本人の女の感覚から大きく逸脱している。俺は逸脱してた方が面白いとは思うが、もう金はたくさん稼いだはずだからもっと家賃の高い家に引っ越せるはずだ。(金を稼いだら立派な家に住む、という訳じゃないところも俺は好き。)番組を見ながらの家人との会話もまずは「どうしてもっと高そうな家に引っ越さないの?」に始まり、「子供かわいいね」「この料理じゃあ作ろうとは思わないね」に終始。

*1売れた志麻さんが日本人らしく「夫は主夫でいいの?」と心配し夫はそんなこと気にしていない風。それはともかく、いつから誰が「関係」を「関係性」と言い出した?気に食わないね。ついでに「大丈夫」の誤用・乱用も気に入らない。先日スーパーで¥926を現金(千円札)で支払った時、レジの女が「¥26はお支払なさらなくて大丈夫ですか?」と来た。これはどういう事情・背景なのか?最近、スーパーに限らずポイントだかクーポンだかを計算して「何とかペイ」で支払うようになり、俺にはとても難しいことだから支払いはもっぱら家人がしていることもあって、支払いの時にそんな訳の分からないことを訳の分からない日本語で聞かれるのは初めてだった。家人によれば時々同様の質問をされるそう。彼女の憶測では「後から小銭を出されるのが面倒だから?」仮に背景・事情がそうだとして俺なら千円札を出しながら「小銭があるかどうか財布をチェックするよ」とか何とか言う。あとから「あ、小銭があるから使わせて」はルール違反という認識だ。それはともかく何故「大丈夫」なのか?「あとから『小銭ある』って言うなよ」ということを丁寧に言ったつもりか?それなら「小銭はございませんか?」でいいように思う。「大丈夫」とは「調子が悪い様に見えるが、大丈夫か?」とか「異常がありそうだけど大丈夫か?」という時に使うものである。「大丈夫か?」と聞かれると素直な俺は「俺はそんなに大丈夫でなさそうに見えるのか?」と身構えてしまう。特に年取ってからはそうだ。

*2この、混血をポジティブにとらえた言い回しは差別か?ニュアンスや文脈を無視して「ハイその言葉は差別用語」という奴と戦い続けたいが、バカバカしく無力な感じも。

*3スチール写真って死語?スチール=still=静止画。もともとはmotion picture(動画・映画)に対するstill pictureだったと思う。








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